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【Microsoft Entra ID】海外からのアクセスブロック

【Microsoft Entra ID】海外からのアクセスブロック

Microsoft社が提供するクラウドベースの認証サービス「Microsoft Entra ID」の不正アクセス対策として、海外からのアクセスをブロックする設定を自身の備忘録を兼ねてまとめておきます。
*作業画面のない文字とリンクばかりの記事となりますこと、ご容赦ください
  • 使用プラン:Microsoft Entra ID P1以上

 

 

サインインログ確認、必要ライセンス

Microsoft Entra IDのサインインログで、海外や遠隔地からの失敗ログが多発している場合、本人ではない人がサインインを試行している懸念があります。

*Microsoft Entra管理センターの左メニューの[Entra ID>ユーザー>サインインログ]を選択し、[状態]を"失敗"で絞り込み、[場所]を確認します

組織の拠点がある国や本人が在住している国以外からのアクセスをブロックしておくとより安全です。

 

この設定を行うためには、Microsoft Entra ID P1以上のライセンスが必要です(無料版は設定不可)。ライセンスの保有状況は、Microsoft Entra管理センターの左メニューの[Entra ID>概要]を選択し、[ライセンス]項目で確認できます。

 

海外からのアクセスブロック設定

この例では、海外からのサインイン試行が行われているユーザーに対し、日本以外からのアクセスを一律ブロックする想定とします。
Microsoft Entra管理センターで以降の設定を行います。

*設定は一例ですので、実際に設定する場合は実情に合わせて調整してください

 

条件付きアクセス有効化

Entra管理センターの左メニューの[EntraID>概要]を選択し、[プロパティ]タブの[セキュリティの既定値群]を確認し、[セキュリティの既定値の管理]が表示される場合はこれを選択し、条件付きアクセスの使用を有効化します。
[セキュリティの既定値の管理]ではなく[条件付きアクセスの管理]が表示される場合は、既に条件付きアクセスが有効化されていますで、対応不要です。
具体的な手順は、以前の記事の工程1で紹介していますので、参考にしてください。

 

ネームドロケーション追加

Entra管理センターの左メニューの[EntraID>条件付きアクセス>管理>ネームドロケーション]を選択し、[国の場所]を選択し、以下の通り設定します。

  • 名前:(適宜設定)
  • 国の検索方法:IPアドレスによる場所の特定(IPv4とIPv6) (または[GPS座標からの特定])
  • 不明な国/地域を含める:オン
  • 国:日本 (複数選択可)

 

条件付きアクセスポリシー追加

Entra管理センターの左メニューの[EntraID>条件付きアクセス>ポリシー]を選択し、[新しいポリシー]を選択し、以下の通り設定します。

  • 名前:(適宜設定)
  • ユーザー>対象:ユーザーとグループの選択:ユーザーとグループ:(対象ユーザーを選択)
  • ターゲットリソース>対象:すべてのリソース
  • ネットワーク>構成:はい>対象:任意のネットワークまたは場所、対象外:選択したネットワークと場所:{工程2-2で追加したネームドロケーション}、多要素認証の信頼済みIP(*)
    *Entra管理センターの左メニューの[EntraID>条件付きアクセス>ネームドロケーション]を選択し、[多要素認証の信頼済みIPの構成]を選択し、[サービス設定]タブの[信頼できるIP]を設定している場合は選択しておきます
  • 条件>クライアントアプリ>構成:はい>(各チェックボックスをオンにする)
  • アクセス制御>許可:アクセスのブロック
  • ポリシーの有効化:オン

 

補足事項

  • 海外出張などでブロック対象の国から本人がアクセスする必要性が生じた場合、設定の変更を忘れずに行ってください。
  • ブロック条件に合致する[状態]が"失敗"のサインインログのうち、
    • エラーコード50126(認証失敗)か50053(ロックアウト)の場合:[条件つきアクセス]タブには当該ポリシーの評価結果は記録されません。サインインに失敗しているため、条件付きアクセスポリシーの評価まで進んでいないためです。
    • エラーコード53003の場合:サインインに成功し、条件付きアクセスによりブロックされたログです。本人によるサインインでなければ、パスワードが漏れていることになりますので、パスワードを変更した方が良いです。
  • 【2026/10/30追記】海外のVPNサービスやSIMを使用する場合、提供ベンダーの国やIPアドレスが使用されます。本人によるサインインかどうかを確認の上、必要に応じてブロック条件を調整してください。

 

その他の推奨設定

その他の不正アクセス対策として、以下の設定を確認することを推奨します。

  • 組織内メンバーの多要素認証を有効化する(以前の記事で紹介)
  • スマートロックアウトの設定を厳格化する(例:10回⇒5回、60秒⇒300秒など)
    *Microsoft Entra管理センターの左メニューの[EntraID>保護>認証方法>パスワード保護]から設定できます

 

おわりに

不正アクセスなどによる情報漏洩が直近多発しています。今回紹介した機能はMicrosoft Entra ID P1以上のライセンスが必要ですが、サインインログの確認はこのライセンスがなくても実施できます。まずは不審なサインインの試行が発生していないか、確認することを推奨します。

 

 

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