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【Google Workspace】シャドーIT対策 サードパーティー製アプリ 接続制御

【Google Workspace】シャドーIT対策 サードパーティー製アプリ 接続制御

Google Workspace環境でのシャドーIT対策の一つとして、Chromeの拡張機能やサードパーティ製アプリからのGoogle Workspaceへの接続を制御する方法を紹介します。
  • 操作環境
    • OS:Windows11
    • Webブラウザー:Google Chrome
  • 使用プラン:Google Workspace Business Starter
  • 使用アプリ:Zoom for Google Workspace(Chrome拡張機能)、Claudeデスクトップアプリ(フリープラン)

 

 

Google WorkspaceでのシャドーIT対策について

この記事では、シャドーIT対策の例として、以下アプリの挙動を取り上げます。

  • Chrome拡張機能:Zoom for Google Workspace
    Zoom for Google WorkspaceをChromeにインストールしておくと、Googleカレンダーの予定登録時にZoomの予約を行えるようになります。実運用においてはシャドーITとして規制するより、予め使用を許可するのが一般的でしょう。
  • サードパーティ製アプリ:Claudeデスクトップアプリ
    Claudeなどの生成AIサービスにおいては、PC内やGoogle Workspace内のデータの読み書きができます意図しないデータ消失や漏洩を防ぐため、これらの接続の許可制化や一律ブロックなどの対策を施す必要性があるかもしれません。

 

Google管理コンソール サードパーティー製アプリ 接続規制設定

Google管理コンソールの左メニュー[アクセスとデータ管理>APIの制御]を選択し、[設定]を展開します。

図表2-1 API制御の設定メニューへ

図表2-1 API制御の設定メニューへ

 

[未設定のサードパーティ製アプリ]の編集アイコンを選択します。

*適用範囲を限定する場合は、画面左側の組織部門で調整します。この画面例では全体(最上位層)に対して適用しています

[「Googleでログイン」に必要な基本情報のみを要求するサードパーティ製へのアクセスをユーザーに許可する]を選択し、[保存]を選択します。
これにより、サードパーティ製アプリへのサインインでGoogle Workspaceアカウントを使用できる(管理者の許可は不要)ものの、Google Workspaceへのアクセスはブロックされます。

図表2-2 未設定のサードパーティ製アプリの設定

図表2-2 未設定のサードパーティ製アプリの設定

 

続けて[未設定のアプリへのアクセスに対するユーザーリクエスト]の編集アイコンを選択します。[ユーザーに未設定のサードパーティ製アプリへのアクセスのリクエストを許可する]にチェックがついていることを確認します(デフォルトはついています)。
チェックがついていない場合はチェックをつけて[保存]を選択します。

図表2-3 未設定アプリへのアクセスに対するユーザーリクエストの設定

図表2-3 未設定アプリへのアクセスに対するユーザーリクエストの設定

 

挙動確認: Zoom for Google Workspace

Chrome拡張機能の[Zoom for Google Workspace]をインストールすると、Google Workspace環境のGoogleカレンダー上でZoomの予約を行えるようになります。

 

ユーザー操作:許可リクエスト

ユーザーのChromeでGoogle Workspace Marketplaceにアクセスし、[Zoom for Google Workspace]を検索し、[個別インストール](または[インストール])よりインストールしておきます。

*[管理者によるインストール]はGoogle Workspace管理者であれば表示されます。組織内に一律導入したい場合は、これによりインストールと、続けて工程3-2の設定を行うことができます

権限が必要な旨のメッセージが表示されたら、[続行]を選択します。

図表3-1 ユーザー操作 Zoom for GW インストール

図表3-1 ユーザー操作 Zoom for GW インストール

 

アクセス確認のメッセージが表示されたら、[アクセス権限をリクエスト]を選択します。
[リクエストを送信しました]と表示されたら、システム管理者による確認待ちの状態となります。

図表3-2 ユーザー操作 Zoom for GW リクエスト送信

図表3-2 ユーザー操作 Zoom for GW リクエスト送信

 

管理者操作:許可設定

Google管理コンソールの左メニュー[アクセスとデータ管理>APIの制御]を選択し、[アプリのアクセス制御]に[○個のアプリが審査待ち]が表示されている筈ですので、これを選択します。

*[アプリのアクセス権を管理]から接続済のサードパーティ製アプリも照会できます(工程2の設定が未済でも接続済なら表示されます)。必要に応じてこれらのアプリについても、図表3-4から3-7と同様、アクセス権や組織範囲を調整しておくのが良いでしょう

図表3-3 管理者操作 Zoom for GW 審査待ちアプリへ

図表3-3 管理者操作 Zoom for GW 審査待ちアプリへ

 

工程3-1でアクセスをリクエストされたZoomのChrome拡張機能([Zoom for G Suite]または[Zoom for Google Workspace])が表示される筈ですので、この行の[アクセスを設定]を選択します。

*[確認済み]と表記されるアプリはGoogle公式が確認したアプリです。自組織内の開発アプリやマイナーなアプリは表記されませんので、特にマイナーなアプリについてはアクセス許可の判断を慎重に行うことを推奨します

図表3-4 管理者操作 Zoom for GW アクセス設定へ

図表3-4 管理者操作 Zoom for GW アクセス設定へ

 

適用対象の組織部門にチェックをつけ、[アクセスを設定]を選択します。
選択された組織部門に誤りがないか確認し、[次へ]を選択します。

図表3-5 管理者操作 Zoom for GW アクセス設定 組織

図表3-5 管理者操作 Zoom for GW アクセス設定 組織

 

[特定のGoogleデータ]を選択し、[次へ]を選択します。

*ユーザーによるデータアクセスの許可であれば、[特定のGoogleデータ]を選択するのが妥当です

図表3-6 管理者操作 Zoom for GW アクセス設定 データ

図表3-6 管理者操作 Zoom for GW アクセス設定 データ

 

設定を確認し、問題なければ[アクセスを設定]を選択します。

図表3-7 管理者操作 Zoom for GW アクセス設定 確定

図表3-7 管理者操作 Zoom for GW アクセス設定 確定

 

ユーザー操作:許可後の設定

システム管理者による許可設定が完了すると、リクエスト送信者に通知メールが届きます。
再度工程3-1の図表3-1の操作により、[Zoom for Workspace]の個別インストールを試みます(画面イメージは割愛)。

図表3-8 ユーザー操作 Zoom for GW 許可通知メール

図表3-8 ユーザー操作 Zoom for GW 許可通知メール

 

[Zoom for Google Workspace]インストール中にログインを要求されたら、[次へ]を選択します。
アカウントアクセスを要求されたら、[すべて選択]にチェックをつけ、[続行]を選択します。

図表3-9 ユーザー操作 Zoom for GW ログイン・アカウントアクセス要求

図表3-9 ユーザー操作 Zoom for GW ログイン・アカウントアクセス要求

 

インストールした旨のメッセージが表示されたら、[完了]を選択します。
ここからはGoogleカレンダーの操作となります。Googleカレンダーの画面にアクセスし、[作成>予定]を選択します。

図表3-10 ユーザー操作 Zoom for GW インストール完了、Googleカレンダー登録へ

図表3-10 ユーザー操作 Zoom for GW インストール完了、Googleカレンダー登録へ

 

[Google Meetのビデオ会議を追加]の右横の↓アイコンを選択し、[Zoom Meeting]を選択します。
初回はGoogle WorkspaceとZoomのアプリ間連携の確認画面が表示されます。[Allow this app to use my shared access permissions]にチェックをつけ、[Allow]を選択します。

図表3-11 ユーザー操作 Googleカレンダー登録、アプリ間連携確認

図表3-11 ユーザー操作 Googleカレンダー登録、アプリ間連携確認

 

初回はGoogle WorkspaceとZoomのアカウント連携の確認画面が表示されます。[Confirm]を選択します。
[Authorization Successful!]と表示されれば問題ありません。

図表3-12 ユーザー操作 アカウント連携確認

図表3-12 ユーザー操作 アカウント連携確認

 

Googleカレンダーの予定登録画面に戻り、Zoomの予約情報が表示されることを確認します。

図表3-13 ユーザー操作 GoogleカレンダーでのZoom予約情報

図表3-13 ユーザー操作 GoogleカレンダーでのZoom予約情報

 

挙動確認:ClaudeからのGoogle Driveアクセス

Claudeデスクトップアプリを使用すると、PC内のデータやGoogle Driveを含めたGoogle Workspaceのデータへの読み書きができるようになります。
この例では、Googleドライブの指定フォルダー内のファイルをリストアップして同フォルダーに保存する操作で挙動確認してみます。

 

ユーザー操作:許可リクエスト

Claudeデスクトップアプリのチャットで、Googleドライブの指定フォルダー内のファイルをリストアップして同フォルダーに保存するリクエストを投稿します。
Googleドライブとの連携要求が表示されたら、[連携/連携させる]を選択します。

図表4-1 ユーザー操作 Claude for GD アプリ連携へ

図表4-1 ユーザー操作 Claude for GD アプリ連携へ

 

アクセス確認のメッセージが表示されたら、[アクセス権限をリクエスト]を選択します。
[リクエストを送信しました]と表示されたら、システム管理者による確認待ちの状態となります。

図表4-2 ユーザー操作 Claude for GD リクエスト送信

図表4-2 ユーザー操作 Claude for GD リクエスト送信

 

管理者操作:許可設定

Google管理コンソールの左メニュー[アクセスとデータ管理>APIの制御]を選択し、[アプリのアクセス制御]に[○個のアプリが審査待ち]が表示されている筈ですので、これを選択します。

図表4-3 管理者操作 Claude for GD 審査待ちアプリへ

図表4-3 管理者操作 Claude for GD 審査待ちアプリへ

 

工程4-1でアクセスをリクエストされたClaudeのGoogle Drive連携機能([Claude for Google Drive])が表示される筈ですので、この行の[アクセスを設定]を選択します。

図表4-4 管理者操作 Claude for GD アクセス設定へ

図表4-4 管理者操作 Claude for GD アクセス設定へ

 

適用対象の組織部門にチェックをつけ、[アクセスを設定]を選択します。
選択された組織部門に誤りが内か確認し、[次へ]を選択します。

図表4-5 管理者操作 Claude for GD アクセス設定 組織

図表4-5 管理者操作 Claude for GD アクセス設定 組織

 

[特定のGoogleデータ]を選択し、[次へ]を選択します。

*画面が見切れていますが、一番下の選択肢の[ブロック中]を選択すると、工程2の設定によりClaudeデスクトップアプリへのGoogle Workspaceアカウントでのログインはできるものの、Googleデータへのアクセスはできなくなります

図表4-6管理者操作 Claude for GD アクセス設定 データ

図表4-6管理者操作 Claude for GD アクセス設定 データ

 

設定を確認し、問題なければ[アクセスを設定]を選択します。

図表4-7 管理者操作 Claude for GD アクセス設定 確定

図表4-7 管理者操作 Claude for GD アクセス設定 確定

 

ユーザー操作:許可後の設定

システム管理者による許可設定が完了すると、リクエスト送信者に通知メールが届きます。
再度工程4-1の図表4-1の操作により、 ClaudeデスクトップアプリでのGoogleドライブの操作を試みます(画面イメージは割愛)。

図表4-8 ユーザー操作 Claude for GD 許可通知メール

図表4-8 ユーザー操作 Claude for GD 許可通知メール

 

ClaudeデスクトップアプリでGoogleドライブの[連携/連携された]を選択後、アカウントアクセスを要求されたら、[すべて選択]にチェックをつけ、[続行]を選択します。
信頼確認画面が表示されたら、[続行]を選択します。

図表4-9 ユーザー操作 Claude for GD ログイン・アカウントアクセス要求

図表4-9 ユーザー操作 Claude for GD ログイン・アカウントアクセス要求

 

Googleドライブへの連携中、使用許可の確認が表示されたら、[常に許可]または[一度だけ許可](都度確認したい場合)を選択します。

図表4-10 ユーザー操作 Claude for GD 使用許可確認

図表4-10 ユーザー操作 Claude for GD 使用許可確認

 

処理が完了し、Googleドライブの指定フォルダー内のファイルがリストアップされました。

図表4-11 ユーザー操作 Claude for GD 処理結果

図表4-11 ユーザー操作 Claude for GD 処理結果

 

Googleドライブの指定フォルダー内にも生成されたCSVファイルが保存されていました。

図表4-12 ユーザー操作 Googleドライブに生成されたファイル

図表4-12 ユーザー操作 Googleドライブに生成されたファイル

 

おわりに

Google WorkspaceのBusiness Starterプランでも、この記事で紹介したような簡単なシャドーIT対策を行うことができます。
一見手軽に設定できますが、サードパーティ製アプリからの接続を許可制にすると、許可リクエストが多く発生したり、ユーザーによってポリシーを変えた場合に組織部門の構造が複雑化したりと、システム管理者の運用負荷が高くなる懸念もあります。

 

工程3-2の図表3-3の注記参照で注記した通り、予めGoogle管理コンソールの[アクセスとデータ管理>APIの制御>アプリのアクセス制御]の[アプリのアクセス権を管理]より、既に接続済のサードパーティ製アプリを確認し、必要に応じてアクセス権や組織範囲を調整しておくと良いでしょう。また、[レポート>監査と調査>Oauthのログイベント](監査ログ)より利用実態を把握することもできます。