
オープンソースのVPNソフトウェア「SoftEther VPN」の接続方式の一つである、拠点間接続VPN(ブリッジ接続)について、設定方法を紹介します。
これにより、複数オフィス内のネットワークを同一のネットワークとして接続できるようになります。
- サーバー環境:Windows 11、SoftEther VPN Server 4.43
- ブリッジ環境:Windows 11、SoftEther VPN Server 4.43(Bridgeでもよい)
ブリッジ用PC SoftEther設定
ここからブリッジ用PCにインストールしたSoftEtherの設定を行います。
簡易セットアップ画面を使っても良いのですが、サーバー用PCと同様、今回は手動で設定してみます。
簡易セットアップをスキップするため、右下の[閉じる]を選択します。

必須ではありませんが、セキュリティ向上のため、未使用ポートを停止します。
リスナー一覧にて、今回使用しないポート[TCP 992]と[TCP 1194]をそれぞれ選択し、[停止]ボタンを押し、[停止中]にします。

仮想HUBを設定します。
画面上部に[DEFAULT]または[BRIDGE]の仮想HUBが表示される場合、これをそのまま使用しても良いのですが、今回はこれを使用せず、新規作成してみます。[DEFAULT]または[BRIDGE]の仮想HUBが表示される場合は[削除]を選択します。続けて、[仮想HUBの作成]を選択します。

[仮想HUB名]と[この仮想HUBの管理用パスワード](二箇所)を入力し、[OK]を選択します。
仮想HUBを作成した旨のメッセージが表示されたら[OK]を選択します。

作成した仮想HUBを選択し、[仮想HUBの管理]を選択します。

[カスケード接続の管理]を選択します。
[新規作成]を選択します。

[接続設定名]を入力し、以下の通りサーバー用PC設定時(前の記事の工程4参照)に控えた値を設定し、[OK]を選択します。
- ホスト名:ダイナミックDNSホスト名
- ポート番号:5555(変更した場合はその値)
- 仮想HUB名:仮想HUB名(ブリッジ側ではなくサーバー側)
- ユーザー名:サーバー側の仮想HUB設定内で作成したユーザ名
- パスワード:サーバー側の仮想HUB設定内で作成したユーザのパスワード

[閉じる]を選択します。

[閉じる]を選択します。

[ローカルブリッジの設定]を選択します。

[仮想HUB]は図表5-4で作成した仮想HUBを選択し、[LANカード]はLAN側の有線LANカードを選択し、[ローカルブリッジを追加]を選択します。
なお、無線LANは基本的に指定不可です。対処方法は公式ドキュメント(3.6.6 プロミスキャスモードに対応していない LAN カードの使用)をご参照ください。

確認メッセージが表示されたら[OK]を選択し、ローカルブリッジが[動作中]になっていることを確認し、[閉じる]を選択します。

図表5-4で作成した仮想HUBを選択した状態で[仮想HUBの管理]を選択し、[カスケード接続の管理]を選択します。

図表5-7で設定したカスケード接続を[オンライン]状態にします。
状態の表示が[オンライン(接続済み)]に変われば、通信が確立できています。
状態の表示が[オンライン(接続中)]にならない場合は、仮想HUBがオンラインになっていること、ローカルブリッジ設定が接続中になっていること、カスケード接続の設定値に誤りがないことを確認しましょう。

両拠点からの通信確認
サーバー用PCからブリッジ拠点の機器にpingを打って、疎通するか確認します。
ping xxx.xxx.xxx.xxx[ブリッジ拠点の機器のIPアドレス]
この例のように疎通すれば問題ありません。疎通しない場合、通信経路内にある機器のFirewall設定の影響かもしれませんので、ご確認ください。

今度はブリッジ用PCからサーバー拠点の機器にpingを打って、疎通するか確認します。
ping xxx.xxx.xxx.xxx[サーバー拠点の機器のIPアドレス]
この例のように疎通すれば問題ありません。疎通しない場合、通信経路内にある機器のFirewall設定の影響かもしれませんので、ご確認ください。

サーバー用PC上のSoftEtherの仮想HUBのセッション情報を確認すると、ブリッジ拠点からのセッションが貼られていることがわかります。
さらに[IPアドレステーブル一覧]を確認すると、両拠点の接続機器のIPアドレスが表示されます。

おわりに
対象拠点がインターネットに接続できる環境であれば、この例のように、SoftEtherをインストールしたPCを使って拠点間接続VPNを実現できます。
今回は拠点間を同じネットワークセグメントとして扱うブリッジ接続を紹介しました。この後の記事で、クライアントPCからサーバー拠点に接続するリモートアクセスVPNや、拠点間を別のネットワークセグメントとして扱うIPルーティングによる接続も紹介する予定です。
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