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【draw.io】無料作図アプリ | ネットワーク構成管理

作図アプリ draw.io によるネットワーク構成管理

オープンソースの作図アプリ「draw.io」を使ったネットワーク構成管理の例を紹介します。 draw.ioは無料で広告表示もなく、直感的で使いやすいのでおススメです。
  • 操作環境:Windows 11
  • 使用アプリ:draw.io Diagrams(Microsoft Storeから入手)

 

 

draw.ioデスクトップアプリインストール

draw.ioは公式サイトにてWebアプリの使用やデスクトップアプリの入手ができます。
WindowsPC上で利用するのであれば、Microsoft Storeからデスクトップアプリをインストールするのが手軽です。この後、その手順を紹介します。

図表1-1 draw.io公式サイト

図表1-1 draw.io公式サイト

 

検索欄に[draw io]と入力し、[draw.io Diagrams]が表示されたら、これを選択します。
[インストール]を選択します。

図表1-2 Microsoft Storeからdraw.ioインストール

図表1-2 Microsoft Storeからdraw.ioインストール

 

インストールが完了したら、[開く]を選択します。
ここではテンプレートを使用して新しいファイルを作成することにし、[新規ファイルを作成する]を選択します。

図表1-3 draw.ioの起動

図表1-3 draw.ioの起動

 

ファイル名を適宜入力し、ここでは例として[クラス図]を選択してみます(テンプレートを使用しない場合は[白紙ファイル]を選択します)。
テンプレートを使用したクラス図が生成されました。

図表1-4 draw.ioのテンプレートから作成

図表1-4 draw.ioのテンプレートから作成

 

インストール済アプリの名前やアイコンは画面イメージの通りです。

図表1-5 インストールしたdraw.ioのアプリ名やアイコン

図表1-5 インストールしたdraw.ioのアプリ名やアイコン

 

draw.ioによるネットワーク構成管理例

ラック図、物理配線図

左上のラック図と右側の物理配線図の通り、[一般]の図形だけでも簡単に作成できます。
これらの図面の書式に関して、ラックマウントやLAN配線に必要な情報は概ね網羅されているかと思います。実際この書式を使って配線業者さんに作業を依頼しても問題なく実施してもらえました。また、当然ですが、この図面の内容は架空のものです。

図表2-1 draw.ioによるラック図,物理配線図

図表2-1 draw.ioによるラック図,物理配線図

 

ラック図のための図形も多く用意されています。
ラック内に機器を配置すると、機器はラック幅に自動調整されるため、ラック幅に満たない小さな機器はトレイの上に配置することで幅の調整が可能となります(この図面の例では、トレイはラック番号の2,7にあります)。
ビジュアルも実際に近づけたい場合は、この図面のように[ラック]の図形を使用するのが良いです。

図表2-2 draw.ioによるラック図(ラック図向け図形使用)

図表2-2 draw.ioによるラック図(ラック図向け図形使用)

 

フロア配線図

CAD専用アプリではないため用意されている図形は少ないですが、[フロアプラン]の図形を使用すると、フロアレイアウト図を作成することができます。
この図面はフロアレイアウトにLAN配線(床下・天井)を加えたものです。LXXは図表2-1の物理配線図にあったパッチパネルの番号で、どのLANがどこに出ているのか分かるようになっています。
[プロアプラン]の図形を選択すると、一般的なCADアプリのように寸法がポップアップ表示され、サイズ調整がしやすいです。LAN配線に限らず、オフィスのレイアウトを変更する際も活用できます。

図表2-3 draw.ioによるフロア配線図

図表2-3 draw.ioによるフロア配線図

 

図表2-3のフロア配線図で使用した図形のメニューを紹介します。
左上が[フロアプラン]の図形、右下は[Cisco Safe / IoT Things Icons]の図形です。後者ではプリンター、防犯カメラ、無線AP、LANポート、電話機の図形を使用しています。

図表2-4 フロア配線図で使用した図形(フロアプラン等)

図表2-4 フロア配線図で使用した図形(フロアプラン等)

 

ネットワーク構成図

この図面のように、図形間の接続線の調整を細かく行うことができます。右メニューの[スタイル>Line Jumps]で線が交差する場合の表現を設定することもできます。また、簡易的な表も作成できます。

図表2-5 draw.ioによるネットワーク構成図

図表2-5 draw.ioによるネットワーク構成図

 

細かい機能について

取り扱い可能ファイル形式

左上の[ファイル]メニューから、[名前を付けて保存]や[形式を指定してエクスポート]を選択すると、作成した図面を様々なファイル形式で保存することができます。
画面イメージの紹介はありませんが、Microsoft Visioで作成した図面をdraw.ioで開き、編集することもできます(一部崩れが生じる場合もあります)

図表3-1 draw.ioで取り扱い可能なファイル形式

図表3-1 draw.ioで取り扱い可能なファイル形式

 

図形検索、ソフトウェア開発系図形

  • 左:図形は[+その他の図形]から選択しなくても、検索欄でキーワード検索して追加することができます。
  • 右:ソフトウェア開発系の図形も多く用意されています。なお、以前の記事(Azure App Service Webアプリ, freee会計)で提示したシーケンス図もdraw.ioで作図しました。

図表3-2 draw.ioの図形検索,ソフトウェア開発系の図形

図表3-2 draw.ioの図形検索,ソフトウェア開発系の図形

 

接続線の扱い、図面複製

  • 左:図形に接続線を引く際、接続ポイントが予め多数用意されており、簡単に扱うことができます。また、接続線については、自動調整の強度が低く意図しない線になりにくく、複雑な作図でも扱い易いです(逆にそれが面倒だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが)。
  • 右:画面下部のタブを右クリックして[複製]を選択すると、その図面をコピーすることができます。

図表3-3 draw.ioの接続線の扱い,図形の複製

図表3-3 draw.ioの接続線の扱い,図形の複製

 

色の管理

直近使用した色は11色まで保存されます。11色超の色を使用した図面では、使いづらさを感じます
保存パレットの下に、予め用意されたクリアされない色のパレットがあります。これらの色を使用すると使い勝手が良いです

図表3-4 draw.ioの色の管理

図表3-4 draw.ioの色の管理

 

おわりに

draw.ioはMicrosoft Visioを使用したことのある方でしたら、使用感が似ているので直ぐに扱うことができます。無料でここまでできるのは大変すばらしいです。Microsoft Visioが予算的に厳しく手が出ない場合、draw.ioを使用してみてはいかがでしょうか。

 

 

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