情シス仕事の備忘録

自身の備忘録を兼ねて、情シス仕事で役に立ちそうな情報を掲載しています

Synology NASの初期設定2

前の記事の続きになります。

 

 

共有フォルダーの設定を行う

DSMデスクトップ画面の[File Station]を選択します。利用可能な共有フォルダーがない場合、画面のように作成を促されますので、[OK]を選択します。

 

フォルダーの[名前]を入力します。複数のボリュームを用意した場合はフォルダーの[場所]を選択(この例ではボリュームは一個だけのため初期選択値で良い)します。必要に応じて表示やごみ箱に関する設定を調整し、[次へ]を選択します。

 

必要に応じて暗号化に関する設定を調整し、[次へ]を選択します。

 

設定内容を確認し、[次へ]を選択します。

 

共有フォルダーに対するアクセス権を確認し、[適用]を選択します。この例では前の記事の「DSMのインストールを行う 」で設定した管理者アカウントにてアクセスできる状態にしています。
※後からユーザーの追加・削除やアクセス権の変更も可能です。

 

[コントロールパネル>共有フォルダ]画面が開き、作成した共有フォルダが表示されます。
[コントロールパネル]は閉じて問題ありません。

 

[File Station]に戻ると、作成した共有フォルダーが表示されます。

 

作成した共有フォルダーにファイルをアップロードしてみましょう。
[File Station]の共有フォルダーにて[アップロード]を選択すると、操作PCからファイルをアップロードできます。

 

アップロードしたファイルを選択して右クリックすると、エクスプローラーと同じようなファイル操作ができます。この例のように画像や動画であれば、[プレビュー]もできます。

 

[プレビュー]ウィンドウが起動し、画像や動画のプレビューができます。

 

共有フォルダーでの操作方法に関して、これまでWeb画面での扱いを紹介しましたが、ここからWindowsのエクスプローラーからの扱いを紹介します。
エクスプローラーのアドレスバーにNASのIPアドレスを直接指定するか、NASの名前を指定します。後者のアドレスは[コントロールパネル>ファイルサービス>SMB]の画面下部にて確認できます。

 

エクスプローラーのアドレスバーに前の手順で確認したNASのアドレスを入力し、[Enter]キーを押します。
ネットワークの資格情報の入力を求められたら、共有フォルダーにアクセスできるユーザーのユーザ名とパスワードを入力し、[OK]ボタンを押します。

 

認証が通れば、共有フォルダーにアクセスできます。
なお、共有フォルダーを選択した状態で右クリックして[クイックアクセスにピン留めする]を選択しておくと、次回以降アクセスが楽になると思います。

 

ユーザーの設定を行う

NASを他のユーザーにも使わせる場合、そのユーザーを登録しておきましょう。
DSMデスクトップ画面の[コントロールパネル]を選択し、[ユーザーとグループ]を選択します。

 

[ユーザー]タブの[作成]を選択し、[ユーザーを作成]を選択します。

 

[ユーザー情報を入力]画面では、対象ユーザーの[名前]、[電子メール]、[パスワード](二箇所)を入力し、[次へ]を選択します。
※パスワードポリシーを見直したい場合は、予め[詳細]タブで設定変更します。
[グループの結合]画面では、対象ユーザーが単に共有フォルダを利用する一般ユーザーなら、[users]グループのみ選択し、[次へ]を選択します。

 

[共有フォルダの情報を割り当てる]画面では、付与したいアクセス権(この例では読み取り/書き込み可)を選択し、[次へ]を選択します。
[ユーザークォーターの割当]画面では、特に要件がなければそのままで構いません。

 

[アプリケーション権限の割り当て]画面と[ユーザー速度制限の設定]画面は、特に要件がなければそのままで構いません。

 

[設定の確認]画面で設定内容を確認し、[完了]を選択します。
最初の一覧画面に今作成したユーザーが追加されました。

 

追加したユーザーのメールアドレス宛にNASへの招待メールが届いています。

 

メール通知の設定を行う(任意)

NASのシステムエラー等を検知できるよう、メール通知の設定を行います。
DSMデスクトップ画面の[コントロールパネル]を選択し、[通知]を選択します。

 

[電子メール通知を有効にする]のチェックボックスにチェックをつけます。送信者のサービスプロバイダーを選択し(この例ではGmail)、使用するGmailアドレス(Synology管理者の保有しているGmail等)でサインインします。

 

[同意]を選択します。

 

[受信者のEメールアドレス]を入力し(通知メールを受信したいSynology管理者の保有しているGmail等)、[適用]を選択します。

 

パッケージセンターからパッケージを導入する(任意)

DSMデスクトップ画面の[パッケージセンター]に初めてアクセスすると、サービス規約が表示されます。規約を読んだらチェックボックスにチェックをつけ、[OK]を選択します。

 

左メニューの[すべてのパッケージ]を選択すると、使用可能なパッケージが表示されます。ここから適宜パッケージをインストールできます。
ここでは最低限の設定ということで、[Antivirus Essential]をインストールします。

 

インストールが完了したら、[開く]を選択します。

 

左メニューの[予定スキャン]を選択し、[作成]よりスキャンのスケジュール設定を行います(この例では毎週日曜日の12時からフルスキャンを実施)。

 

左メニューの[概要]を選択すると、スキャン状況を確認できます。

 

おわりに

Synology NASは台湾企業の製品ですが、日本語に対応した公式サイトやYouTubeに分かりやすい紹介記事が多く掲載されており、NASを初めて導入する方でも扱い易いと思います。今回はファイルサーバーとしての最低限の機能だけを紹介しましたが、運用し始めた頃に操作で戸惑った機能や便利な機能について、別途紹介したいと思います。

・Synology ナレッジセンター DSM7.x ヘルプ:
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