IT Hands-on Lab

小規模組織向けIT環境の構築・運用に役立つ情報を、ハンズオン形式で紹介しています。

【Microsoft Intune】Windows Autopilot PCキッティング2

Microsoft Intune Windows AutopilotによるPCキッティング2

前の記事の続きになります。
Microsoft社が提供するクラウドベースのデバイス管理サービス「Microsoft Intune」における、Windows Autopilotを使ったPCキッティング(ユーザー駆動モード)の設定方法を紹介します。
これにより、組織やPCベンダーから渡された工場出荷時状態のPCに、ユーザーが組織のアカウントで初回サインインすると、組織で必要な設定が自動的に行われるようになります。システム管理者がPCを一台一台キッティングする手間が省けます。
  • 操作環境・管理デバイス環境:
    • OS:Windows 11
    • Webブラウザー:Edge
  • 使用プラン:Microsoft 365 Business Premium

 

 

ユーザー操作 Autopilotデバイス 動作確認

ユーザーがAutopilotデバイスを起動し、初回アクセスしたときの挙動を紹介します。
PCを起動し、画面の指示に従い初期設定を進め、ネットワークに接続します。

図表10-1 Autopilotデバイスのネットワーク接続

図表10-1 Autopilotデバイスのネットワーク接続

 

前の記事の工程9でAutopilotデバイスにユーザーを割り当てた場合、画面イメージのようにユーザー名は最初から設定済の状態になっています。
そのユーザーのパスワードを入力し、[サインイン]を選択します。

図表10-2 Autopilotデバイスへのサインイン

図表10-2 Autopilotデバイスへのサインイン

 

ユーザーに多要素認証を要求する設定を行っている場合は、スマホの認証アプリ(Microsoft Authenticator)で認証を行います。

*多要素認証の要求設定については、以前の記事で紹介しています。よろしければ参考にしてください

図表10-3 サインイン時の多要素認証

図表10-3 サインイン時の多要素認証

 

Windowsの初期設定が完了すると、デスクトップ画面が表示されます。
画面イメージはEdgeを起動してマイアプリを表示した状態です。組織のデバイスとして使用できる状態になっています。

図表10-4 サインイン後のマイアプリへのアクセス

図表10-4 サインイン後のマイアプリへのアクセス

 

画面イメージはマイアプリからSharePointを選択し、適当なサイトにアクセスしたときの状態です。組織の情報にアクセスできることを確認できました。

図表10-5 サインイン後のSharePointサイトへのアクセス

図表10-5 サインイン後のSharePointサイトへのアクセス

 

Entra&Intune管理C デバイスの状態確認

ここでは各種管理画面を使い、システム管理者がAutopilotデバイスの状態を確認した結果を紹介します。

 

WebブラウザーよりMicrosoft Entra管理センターにアクセスし、左メニューの[デバイス>すべてのデバイス]を選択します。
Autopilotデバイスはアイコンが少し違いますので、すぐそれと分かるようになっています。 Autopilotデバイスのデバイス名のリンクを選択します。

図表11-1 Entra管理センターのデバイス一覧画面

図表11-1 Entra管理センターのデバイス一覧画面

 

デバイスのプロパティ情報を確認できます。
画面上部にAutopilotデバイスである旨が注記されています。
また、画面下部にの[グループ]に前の記事の工程5で作成した動的デバイスグループに属していることも分かります。このデバイスグループのリンクを選択してみます。

図表11-2 Entra管理センターのAutopilotデバイスのプロパティ画面

図表11-2 Entra管理センターのAutopilotデバイスのプロパティ画面

 

サブメニューの[メンバー]を選択すると、動的デバイスグループのメンバー(Autopilotデバイス)が表示されます。

図表11-3 Entra管理センターのAutopilotデバイスグループのメンバー画面

図表11-3 Entra管理センターのAutopilotデバイスグループのメンバー画面

 

Microsoft Intune管理センターのWindows Autopilotのデバイスプロファイルから割り当て状況を確認できます。

 

WebブラウザーよりMicrosoft Intune管理センターにアクセスし、左メニューの[デバイス]を選択し、サブメニューの[デバイスのオンボーディング>登録]を選択し、[Windows Autopilot>デプロイ プロファイル]を選択します。

図表11-4 Intune管理センターのデバイス登録メニュー

図表11-4 Intune管理センターのデバイス登録メニュー

 

前の記事の工程7で作成したデバイスプロファイルのリンクを選択します。
サブメニューの[割り当てられたデバイス]を選択すると、Autopilotデバイスが表示されます。

図表11-5 Intune管理センターのAutopilotデプロイプロファイル画面

図表11-5 Intune管理センターのAutopilotデプロイプロファイル画面

 

同じくMicrosoft Intune管理センターで、Autopilotデバイスのポリシー等の適用状況を確認してみます。
Microsoft Intune管理センターの左メニューの[デバイス]を選択し、サブメニューの[すべてのデバイス]を選択し、対象のAutopilotデバイスのリンクを選択します。

図表11-6 Intune管理センターのデバイス一覧画面

図表11-6 Intune管理センターのデバイス一覧画面

 

サブメニューの[モニター>デバイスの構成]を選択すると、そのデバイスやユーザーに割り当てられた構成ポリシーの適用状況を確認できます。
前の記事の工程8でデバイス構成ポリシーの設定をした場合、ここで状況確認します。

図表11-7 Intune管理センターのAutopilotデバイスの構成ポリシー画面

図表11-7 Intune管理センターのAutopilotデバイスの構成ポリシー画面

 

サブメニューの[モニター>検出されたアプリ]を選択すると、そのデバイスにインストールされているアプリを確認できます。
前の記事の工程8でアプリ展開の設定をした場合、ここで状況確認します。

図表11-8 Intune管理センターのAutopilotデバイスの検出アプリ画面

図表11-8 Intune管理センターのAutopilotデバイスの検出アプリ画面

 

Autopilotリセットの挙動(参考)

最後にWindows Autopilotデバイスのリセットについて、Microsoft Intune管理センターからリセット操作を行った場合(公式記事のリセットシナリオのリモートリセットを使用)の挙動を紹介します。

 

リセットの詳細仕様は公式記事の抜粋の通りで、実行するとこれまでPCを使用していたユーザーの情報が消去されます。

図表12-1 Autopilotデバイスのリセットに関する公式記事

図表12-1 Autopilotデバイスのリセットに関する公式記事

 

Microsoft Intune管理センターの左メニューの[デバイス]を選択し、サブメニューの[すべてのデバイス]を選択し、対象のAutopilotデバイスのリンクを選択します。

図表12-2 Intune管理センターのデバイス一覧画面

図表12-2 Intune管理センターのデバイス一覧画面

 

サブメニューの[概要]を選択し、右上の三点マークから[Autopilot のリセット]を選択します。
確認メッセージが表示されたら、[はい]を選択します。

図表12-3 Autopilotリセットの開始

図表12-3 Autopilotリセットの開始

 

Autopilotデバイスにサインインしている状態ですと、45分後にリセットされるといった旨のメッセージが通知されます(画面イメージを撮り損ねました、ごめんなさい)。
これを待たずにPCを再起動すると、初期化が始まります。
初期化が進むとWindowsの初期設定画面に遷移します。

図表12-4 Autopilotリセットによる初期設定中画面

図表12-4 Autopilotリセットによる初期設定中画面

 

初期設定が完了すると、サインイン前の画面が表示されます。

図表12-5 Autopilotリセットによる初期化完了画面

図表12-5 Autopilotリセットによる初期化完了画面

 

以前PCを使用していたユーザーのアカウント情報は消去されており(画面イメージは値が入力されていますが、この画面が表示された直後はブランクの状態です)、別のユーザーでもサインインできる状態になっています。
このように、Autopilotデバイスを別のユーザーに移管したい場合は、Autopilotリセットを活用することができます。

図表12-6 Autopilotリセット後のサインイン画面

図表12-6 Autopilotリセット後のサインイン画面

 

画面イメージは、Microsoft Intune管理センターのAutopilotリセットを実行したデバイスの概要画面です。Autopilotリセットの実行結果が表示されています。

図表12-7 Autopilotリセット後のIntune管理センターのデバイスの状態画面

図表12-7 Autopilotリセット後のIntune管理センターのデバイスの状態画面

 

おわりに

前の記事で紹介した通り、Windows Autopilotは事前の設定手順が多く面倒に感じられるかもしれません。しかし、ユーザーの用途によって設定を細かく分ける必要性がなければ、一度設定すればそれほど手間ではありません。むしろ、Windows Autopilot自体の設定よりも、前の記事の工程8でご案内したデバイス構成ポリシーやアプリの展開設定の方が様々な要件があり大変ではないかと考えます。

 

 

当ブログ内の連載記事

elmgrn.hatenablog.com

 

当ブログ内の関連記事

elmgrn.hatenablog.com