WindowsPC上でMicrosoft社が提供する仮想化ツール「Hyper-V」を使用できるようにし、Linux OSの一つである「Ubuntu」の環境を構築する方法を紹介します。
普段使用しているWindowsPC上で、開発や検証等のためにLinuxの環境も使用したい場合、この方法が参考になるかと思います。
・操作環境:Windows11 Pro
・仮想環境:Hyper-V, Ubuntu LTS 22.04
※操作環境がHomeエディションの場合、Hyper-Vの手動インストールが必要です。
下記サイトに分かりやすい手順が紹介されていますので、参考にしてください。
Windows 11 Home に Hyper-V をインストールする #仮想マシン - Qiita
- Hyper-Vを有効化する
- 一般ユーザーにHyper-Vを管理させる場合:一般ユーザーをHyper-V管理者にする
- Hyper-V上にUbuntu環境を作成する
- Ubuntu環境を起動し、初期設定を行う
- Ubuntu環境の停止方法、反応がない時の対処方法(参考)
Hyper-Vを有効化する
タスクバーの検索欄に[hyper]と入力し、[Windowsの機能の有効化または無効化]が表示されたら、[開く]を選択します。
[Hyper-V]を探してこれにチェックを付け、[OK]を選択します。
[Hyper-V]が見つからない場合、手動インストールが必要です。手順は冒頭の「操作環境」の※印のリンク先を参考にしてください。
Hyper-Vの有効化が完了すると、PC再起動を促されます。[今すぐ再起動]を選択します。
一般ユーザーにHyper-Vを管理させる場合:一般ユーザーをHyper-V管理者にする
管理者権限を持たない一般ユーザーにHyper-Vの設定や仮想マシンの起動・停止を行わせる場合、そのユーザーにHyper-V管理者の権限を付与する必要があります。
タスクバーのWindowsアイコンを右クリックし、[コンピューターの管理]を選択します。
左ツリーで[コンピューターの管理>システムツール>ローカルユーザーとグループ]を選択し、[Hyper-V Administrators]を右クリックして[グループに追加]を選択します。
[追加]を選択し、Hyper-V管理者の権限を付与したい一般ユーザーを選択し、[OK]を選択します。
ここでHyper-V管理者の権限を付与した一般ユーザーは、次の工程以降の作業を実施できるようになります。
Hyper-V上にUbuntu環境を作成する
タスクバーの検索欄に[hyper]と入力し、[Hyper-Vマネージャー]が表示されたら、[開く]を選択します。
左ツリーのコンピューター名を右クリックし、[クイック作成]を選択します。
[Ubuntu 22.04 LTS]を選択し、[仮想マシンの作成]を選択します。
仮想マシンの作成が完了するまで待ち、完了したら[接続]を選択します。
Ubuntu環境を起動し、初期設定を行う
仮想マシンのデスクトップ画面が表示されたら、[起動]を選択します。
起動モジュールの選択画面が表示されたら、[Ubuntu]を選択し、[Enter]キーを押します。
[ようこそ]画面で、言語を適宜選択し(この例では日本語)、[続ける]を選択します。
[キーボードレイアウト]画面で、PC環境に合わせて適宜選択し(この例では二箇所ともJapanese)、[続ける]を選択します。
[どこに住んでいますか?]画面で、地域を適宜選択し(この例ではTokyo)、[続ける]を選択します。
[あなたの情報を入力してください]画面で、Ubuntu環境にログインするためのユーザー名とパスワード(二箇所)を適宜入力し、[続ける]を選択します。
先ほどの設定を踏まえて処理が行われますので、完了するまで待ちます。
仮想マシンのデスクトップ画面が更新され、デスクトップサイズを適宜調整し、[接続]を選択します。
先ほど設定したUbuntu環境にログインするためのユーザー名とパスワードを入力し、[OK]を選択します。
[Welcome to Ubuntu]画面が表示されますので、必要に応じて設定またはSkipします。
[Welcome to Ubuntu]画面を一通り確認すると、Ubuntuのデスクトップ画面が表示されます。環境構築はこれで完了です。
Ubuntu環境の停止方法、反応がない時の対処方法(参考)
Ubuntu環境を停止したい場合は、[Hyper-Vマネージャー]画面の対象マシンを右クリックし、[停止]を選択してください。
仮想デスクトップ上で反応がなくなってしまった場合、[基本セッション]のアイコンを選択すると、画面表示が行われるようになる場合があります。
それでも改善しない場合は、[Hyper-Vマネージャー]画面上で仮想マシンを停止⇒起動してみてください。