
Microsoft社が提供するクラウドベースの認証サービス「Microsoft Entra ID」(Azure Active Directoryから名称変更)のテナント作成方法を紹介します。
これにより、各種クラウドサービスとのシングルサインオン等の認証機能が利用できるようになります(これらは別途紹介予定です)。
- 操作環境:
- OS:Windows 11
- Webブラウザー:Edge
- 使用プラン:Microsoft Entra ID P1(試用版)
- Entra管理C TXTレコード反映確認
- Entra管理C MSシステム管理者のUPN変更
- Entra管理C ユーザー・グループ作成
- ユーザーPC 作成済ユーザーでのEntraサインイン
- Entra無料プランでテナント作成できない件について(参考)
- おわりに
Entra管理C TXTレコード反映確認
前の記事でドメインプロバイダー側の設定まで完了しましたが、Microsoft Entra管理センターのカスタムドメイン画面上は未確認の状態のままです。ドメインプロバイダーでのDNSレコードの設定から10分位経つと、カスタムドメイン画面上で[確認]ボタンが押せるようになっています。
画面を開いて試してみます。Microsoft Entra管理センターの左メニュー[ID設定すべての管理センター]を展開し、[ID>設定>ドメイン名]を選択し、サブメニューの[カスタムドメイン名])を選択し、カスタムドメインを選択します。

画面下の[確認]ボタンを押し、[正常確認されました]とポップアップ表示されれば問題ありません。エラーメッセージが表示される場合は、もう少し時間を置いてから試します。

状態が[未確認]から[確認済み]に変わっていれば、カスタムドメインの設定は完了です。

【2024/08/20追記】
最後にカスタムドメインをプライマリに設定する手順が漏れていたので追記します。
前の画面でカスタムドメインを選択し、[プライマリにする]を選択します。

Entra管理C MSシステム管理者のUPN変更
前の工程の設定によりカスタムドメインを使用できるようになりましたが、Microsoftシステム管理者のユーザー名(ユーザープリンシパル名:UPN)はまだ元のドメインを使用している状態です。これをカスタムドメインに変更します。

Microsoft 365管理センターの左メニュー[すべての管理センター]を展開し、[ID>ユーザー>すべてのユーザー]を選択し、Microsoft365管理者のリンクを選択します。

[プロパティの編集]を選択します。
ユーザプリンシパル名のドメイン部分の選択肢について、カスタムドメインに変更し、[保存]を選択します。

編集前の画面に戻り、[ユーザープリンシパル名]のドメイン部分がカスタムドメインに変更されていれば問題ありません。

Entra管理C ユーザー・グループ作成
ここから、Microsoftシステム管理者以外のユーザーと、手順紹介を兼ねて彼等が所属するグループを作成します。
Microsoft Entra管理センターの左メニュー[すべての管理センター]を展開し、[ID>ユーザー>すべてのユーザー]を選択し、[新しいユーザー>新しいユーザーの作成]を選択します。

ユーザープリンシパル名のドメイン部分は前の工程と同様、カスタムドメインを選択します。ユーザー名とパスワードを適宜設定し、[レビューと作成]を選択します。

設定内容を確認し、問題なければ[作成]を選択します。

同じ要領で一通りユーザーを作成します。

今度はグループを作成し、図表8-2から4で作成したユーザーをメンバーに設定します。
左メニューの[グループ>すべてのグループ]を選択し、[新しいグループ]を選択します。

グループの種類では[Microsoft 365]を選択し、[グループ名]、[グループのメールアドレス]、[グループの説明]を適宜入力します。
[所有者]や[メンバー]は後から変更可能です。この画面で設定する場合は[○○が選択されていません]を選択します(選択画面のイメージは次の画面で紹介します)。
設定が終わったら、[作成]を選択します。

こちらは所有者の選択画面です。リストから対象としたいユーザーや別のグループにチェックを付け、[選択]を押すと指定できます。
なお、メンバーの選択画面も同じ操作になります。所有者に設定したユーザーにこのグループを使用させたい場合、メンバーの方も選択します。所有者の方だけ選択しても、メールグループ等のメンバーとして扱われません。

ユーザーPC 作成済ユーザーでのEntraサインイン
ここからはユーザーのPCより組織のアカウントでEntraにサインインしてみます。
[設定]メニューより、[アカウント>職場または学校へのアクセス]を選択します。

[職場または学校アカウントを追加]の[接続]ボタンを選択します。

[このデバイスをMicrosoft Entra IDに参加させる]を選択します。
ユーザー名を入力し、[次へ]を選択します。

パスワードを入力し、[サインイン]を選択します。
多要素認証の設定を促されますが、ここでは設定せずに[後で尋ねる]を選択します。

確認メッセージが表示されたら、[参加する]を選択します。

接続完了のメッセージが表示されたら、[完了]を選択します。

元の画面上でも、Entraに接続している旨が表示されます。

Entra無料プランでテナント作成できない件について(参考)
Entraには無料プランがありますが、2023年10月以降、テナント作成ができなくなったようです。私は当初、確認不足により無料プランでEntraにサインアップしてしまいました。どうなったのか参考まで紹介します(失敗事例ですので、この手順でテナント作成してはいけません)。
WebブラウザーよりAzureの無料アカウントのサイトにアクセスし、[無料で始める]を選択します。

テナント作成で使用するMicrosoftアカウントを選択します。
Microsoftアカウントがない場合は、[別のアカウントを使用する]からMicrosoftアカウントを新規登録します。

プロフィールの入力を求められたら、必須項目に適宜入力し、[顧客契約に同意します。]にチェックを付け、[次へ]を選択します。

カード情報の入力を求められたら、必須項目に適宜入力し、[サインアップ]を選択します。

下記画面が表示されたら、[Azure portalに移動する]を選択します。

左上の[ホーム]を選択し、[クイックスタートセンター]をスキップします。

左上の[リソースの作成]を選択します。

左メニューの[ID]を選択し、[Microsoft Entra ID]を選択します。

この画面のように、Entra IDの有料プランでないと、テナントを作成できないことがわかります。
よって、今回の紹介では、前の記事の工程2の通り、有料プランの試用版でサインアップしました。

おわりに
Microsoft Entra IDのテナントの作成と、それに付随しておそらく設定するであろうカスタムドメインの設定、ユーザー・グループの設定、ユーザーのEntra IDへの参加方法を紹介しました。
サービス名の変更(Azure Active DirectoryからEntra ID)や、無料プランでテナントを作成できなくなった件など、Microsoftのサービスはしばしば変更が発生して混乱しがちです(管理画面の構成もよく変わりますし・・・)。
今後また変更をキャッチしたら、記事に追記していきたいと思います。
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